はじめに|フリース選びで登山の快適さは大きく変わる
登山において「中間着(ミッドレイヤー)」は、レイヤリングの要とも言える存在です。
特に秋冬や標高のある山では、
- 行動中は汗をかきやすい
- 休憩や稜線では一気に冷える
という相反する状況に対応する必要があります。
近年、登山用フリースとして注目されているのが
Octa(オクタ)素材のフリースと、定番素材であるポーラテック(Polartec)フリース。
本記事ではこの2つの特長と違いを整理し、どのように使い分けるべきかを考察します。
Octa(オクタ)フリースとは?|軽さと通気性を重視した高機能素材
Octaは帝人フロンティアが開発した素材で、中空8角形構造の特殊繊維が最大の特長です。
この構造により、少ない繊維量でも効率よく空気を含み、軽さと保温性、通気性を両立しています。
Octaフリースの特長
- 非常に軽量
- 行動中に十分な保温力
- 汗抜け・通気性が非常に良い
- 乾きが早く、肌離れが良い
筆者の使用モデル
筆者が所持・使用しているのは、
**ノースフェイス「エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディ」**です。
実際に登山で使って感じるのは、
- とにかく軽い
- 動いていても蒸れにくい
- 汗をかいても冷えにくい
という点。
特に印象的なのは、行動中に脱がなくても快適でいられることです。

ポーラテックフリースとは?|フリースの王道、安心感のある定番素材
ポーラテックは、フリース素材の代名詞とも言える老舗メーカー。
登山・クライミング・アルパイン分野まで、幅広く採用されています。
ポーラテックフリースの特長
- 高い保温力
- 生地がしっかりしていて耐久性が高い
- 種類が豊富(Classic、Power Grid、Thermal Pro など)
- 防寒着としての安心感が強い
ポーラテックのフリースは、
**「止まっているときに暖かい」**という点で非常に優れています。
Octaとポーラテックの違いを比較
| 比較項目 | Octaフリース | ポーラテックフリース |
|---|---|---|
| 重量 | 非常に軽い | やや重い |
| 保温力 | 行動中向き | 静止時に強い |
| 通気性 | 非常に高い | 素材により差 |
| 汗抜け | 非常に良い | 普通〜良い |
| 行動中の快適さ | ◎ | △〜○ |
| 休憩時の暖かさ | ○ | ◎ |
どんな登山で使い分けるべきか?
Octaフリースが向いている山行
- 行動量の多い登山
- 標高差の大きいルート
- 冬の低山〜森林限界以下
- レイヤリングを軽量・シンプルにしたい場合
👉 行動中メインの中間着として最適
ウィンドシェルと組み合わせることで、幅広い気温帯に対応できます。
ポーラテックフリースが向いている山行
- 休憩時間が長い登山
- 冬山や残雪期
- 稜線での停滞が多い行程
- 防寒を最優先したい場合
👉 保温重視のミッドレイヤー
「止まる時間」を想定すると、ポーラテックの安心感は大きな強みです。
実体験からの結論|Octaは“着続けられる中間着”
ノースフェイスのエクスペディショングリッドフリースフルジップフーディを使って感じるのは、
Octa素材の最大の魅力は 「着続けられる快適さ」 にあるということです。
- 軽い
- 暖かい
- 汗が抜ける
このバランスが非常に高く、
行動中にレイヤー調整の回数を減らせるのは大きなメリットです。
一方で、厳冬期や長時間の停滞がある場合は、
ポーラテックのフリースを選ぶ、もしくは併用するのが安心だと感じます。
まとめ|Octaとポーラテックは「競合」ではなく「使い分け」
- Octa:軽さ・通気性・行動中の快適さ
- ポーラテック:保温力・安心感・定番の信頼性
どちらが優れているかではなく、
山行の内容と自分の行動量に合わせて選ぶことが重要です。
フリース選びを見直すだけで、登山の快適さは大きく変わります。
ぜひ自分のスタイルに合った一着を見つけてみてください。



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