はじめに|フィラリア予防は「必須だけど悩ましい」
犬と暮らしていると、必ず向き合うことになるのがフィラリア予防です。
蚊を媒介して感染するフィラリア症は、最悪の場合命に関わる重大な病気ですが、適切な予防を行えばほぼ確実に防ぐことができます。
ただし、いざ予防を始めようとすると、
- 毎月飲ませる錠剤タイプ
- 1回の注射で1年間予防できるタイプ
どちらを選ぶべきか悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、
「年1回の注射」と「毎月の錠剤」それぞれのメリット・デメリットを整理しつつ、
なぜ1回の注射で1年間も予防が可能なのかという仕組みについても、分かりやすく解説します。
フィラリア予防の基本をおさらい
フィラリアは、蚊に刺されることで犬の体内に侵入し、心臓や肺動脈に寄生する寄生虫です。
感染してしまうと治療は困難で、進行すると咳・呼吸困難・失神・突然死といった深刻な症状を引き起こします。
重要なのは、感染を未然に防ぐこと。
そのために用いられるのが「予防薬」であり、主に以下の2つの方法があります。
- 毎月1回投与する内服薬(錠剤・チュアブル)
- 年に1回接種する注射タイプ
毎月の錠剤タイプのメリット・デメリット
メリット
① 副作用が出た場合に中止しやすい
体質に合わない場合でも、次回以降の投与を止めれば薬の影響は比較的早く切れます。
② 長年実績のある予防方法
多くの動物病院で採用されており、飼い主にも獣医師にもなじみ深い方法です。
③ 味付きで食べやすい製品も多い
おやつ感覚で食べてくれる犬も多く、投薬が苦にならないケースもあります。
デメリット
① 飲み忘れのリスクがある
これが最大の弱点です。
1か月でも投与が抜けると、予防効果が途切れてしまう可能性があります。
② 飼い主の管理負担が続く
毎月スケジュールを管理し、確実に投与し続ける必要があります。
③ 犬が薬を嫌がる場合がある
どんなに工夫しても、薬を吐き出してしまう犬もいます。
年1回の注射タイプのメリット・デメリット
メリット
① 1回で1年間しっかり予防できる
最大の魅力はこれです。
飲み忘れの心配が一切ありません。
② 飼い主の管理が圧倒的に楽
年1回、動物病院で注射を受けるだけなので、忙しい方にも向いています。
③ 確実性が高い
投与忘れが起きないため、予防効果のムラがありません。
デメリット
① 副作用が出た場合に途中で止められない
一度注射すると、薬効が体内に長期間残ります。
② 注射を嫌がる犬もいる
性格によっては、通院や注射自体がストレスになることもあります。
③ 対応していない動物病院もある
すべての病院で扱っているわけではない点には注意が必要です。
なぜ「1回の注射」で1年間も予防できるのか?
年1回の注射が可能なのは、徐放性(じょほうせい)製剤という特殊な仕組みを使っているからです。
この注射は、
- 有効成分を体内で少しずつ溶け出す形に加工
- 数か月〜1年かけて、一定量ずつ薬が放出される
という構造になっています。
これにより、血中の薬剤濃度が長期間安定して保たれ、
蚊から侵入したフィラリアの幼虫を成長する前に確実に駆除できるのです。
つまり、「強い薬を一気に使っている」のではなく、
少量を長期間コントロールしながら効かせているというイメージです。
筆者の選択|飲み忘れを防ぐため年1回の注射を選んでいます
筆者自身は、愛犬のフィラリア予防について、
飲み忘れのリスクを最も懸念し、1年間有効な注射タイプを選択しています。
忙しい日常の中で「今月は飲ませたっけ?」と不安になることがなく、
1回の通院で確実に予防できる安心感は非常に大きいと感じています。
もちろん、犬の体質や性格によって最適解は異なりますが、
**「確実性」と「管理のしやすさ」**を重視する方には、年1回の注射は非常に有力な選択肢だと思います。
まとめ|大切なのは「継続できる方法」を選ぶこと
フィラリア予防において最も重要なのは、
毎年、確実に、途切れなく予防を続けること
です。
- 毎月の管理が苦にならないなら錠剤
- 飲み忘れが不安なら年1回の注射
どちらが優れているかではなく、
自分と愛犬の生活スタイルに合った方法を選ぶことが何より大切です。
かかりつけの獣医師と相談しながら、
愛犬にとってベストなフィラリア予防を選んでいきましょう。



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